HotaluX

TBSラジオ 塩山雅昭 様

TBSラジオ

塩山雅昭 様

企業名
株式会社TBSラジオ
部署・役職
UXデザイン局
メディアテクノロジー部長
設⽴
1951年5⽉
所在地
東京都港区⾚坂5丁⽬3番6号
TBS放送センター内

未知のウイルスに対する除菌対策が手探りだった2020年3月当初から出演者もスタッフも安心して働ける環境づくりに積極的に努めてきたTBSラジオでは、2022年3月より『HotaluX TOUCH SP-302(以下、HotaluX TOUCH)』を導入した除菌対策をスタートしています。
今回は製品を使用して実感した具体的な効果に加え、同時期に始まった新しい製品開発の共創活動について詳しくお話を伺いました。

ウイルス感染を防ぐために。
「アクリル板」や「光除菌」にいち早く着目。

除菌や感染予防に対する意識が変わるなかラジオの現場ではどのような対策をとられていますか?

たぶん日本でいちばん最初に「アクリル板」をスタジオに入れたのは弊社だと思っているんですよ。国内で初めて緊急事態宣言が出される前から飛沫防止用のアクリル板をラジオブースに設置していました。テレビであれば出演者は基本、カメラに向かって同じ方向に並んでいますが、ラジオの場合は出演者が向かい合って話す場面がどうしても多くなりますよね。TBSの中でも「テレビよりラジオの方がウイルス感染のリスクは高いよね」といわれていたので、割と早い段階からアクリル板をスタジオに設置していました。

今ではよく見かけますが、当時「アクリル板」は珍しかったんですね

出演者の皆さんが少しでも「嫌だな」と感じてしまうと、いい番組は作れないと思うので、工夫しながらベストな感染予防対策を考え、取り組んでいました。

実はウイルスや細菌については少しだけ研究していたことがあるんです。そういうリスクからうまく逃げるにはどうすればいいんだろうと考えた時、ふとタクシーの防護板を思い出しました。昔、後ろから首を掴まれないように運転席と後部座席の間に防護パネルが置いてあったじゃないですか。それを飛沫防止対策として活用したら感染リスクを回避できるかもしれないと思ったんです。美術のスタッフに相談すると「アクリル板でやればいいんじゃないの?」と。今ではよくコンビニやスーパーでも見かけるようになりましたね。

今ではよく見かけますが、当時「アクリル板」は珍しかったんですね

これまでは、どのような除菌対策を行っていましたか?

スタジオのアクリル板やテーブル、マイクなどの機材は、次亜塩素酸ナトリウム溶液水やアルコールを染み込ませたペーパーでせっせと拭いていました。除菌作業のタイミングは、生放送終了後やスタッフが外出先から戻ってきて機材をバラすときが多いです。
ここ数年「使い終わったら除菌すること」がルーチンワークの一つに加わりました。その他にも、UV除菌BOXや空気循環式の紫外線除菌装置も活用しています。

除菌作業がルーチンワークのひとつに。
働き方改革の一環としてHotaluX TOUCH を導入。

除菌作業で困っていたことはありますか?

放送機材などをアルコールで拭き続けると、いずれ金属部分が錆びてしまうだろうなという心配がありました。もちろん人の命には代えられませんし、そこは仕方がないと諦めていたんです。とはいえ、決して安くない機材を扱う側としては、アルコールで拭く以外の除菌方法を模索していたのは事実。とくに除菌作業で一番困っていたのはマイクでしたね。マイクの頭にスポンジがついていると「これはどうやって拭くんだっけ?」「しっかり除菌できているのかな?」とスタッフたちも困っていました。現場によって使うマイクの本数も違いますし、数が増えればその分、除菌作業に時間をとられてしまいます。本来、クリエイティブに使うべき時間なので、できるだけ効率よく除菌作業を行って欲しいですし、その時間をスタッフの休憩時間にしてもいいわけですよね。全社的にも働き方改革を推進している中で、除菌作業の効率化は課題でもありました。

除菌作業で困っていたことはありますか?

どのような経緯で『HotaluX TOUCH』を導入されたのでしょうか?

除菌作業についてホタルクスさんから『HotaluX TOUCH』を勧められたのがきっかけです。何となくこういうものがあるのはわかっていたし、光除菌の構造は理解していたので製品に対する違和感は特にありませんでしたね。実際に使う時は「電源入れて当てておくだけ」なので、スタッフたちにもすぐ浸透しました。

『HotaluX TOUCH』の効果はいかがですか?

外に持ち出したマイクやミキサー、リモコン、レコーダーなどの除菌に使っていますが、実際に使用してみると、除菌作業時間が手拭きの時と比べて3分の1くらいに短縮しました。なにより困っていたマイクの除菌が劇的に楽になりましたね。作業の効率化はもちろん、紫外線を当ててちゃんと除菌したんだという安心感もあります。また、放送機器は最新のものほどタッチパネルが多いんです。タッチパネルを拭くほど大変なことはないので『HotaluX TOUCH』は今時の機器に対応した除菌器だと思います。ルーチンワークの効率化や結果に納得しやすいという面で『HotaluX TOUCH』は期待通りでしたね。

HotaluX TOUCH SP-302の効果はいかがですか

共創による新しい製品開発がスタート。
現場⽬線の使い勝⼿の良さに更なる業務効率化を期待。

HotaluX TOUCHの他にプロトタイプ版のスタンドも導入されていますね

スタンドはまだ試作段階のものではありますが、生放送のスタジオに置いてあるミキサーに使用しています。そのミキサーは海外製のもので、「アルコールなどで拭いてはいけない」という使用上の注意があったので、まさに除菌に困っていました。実は、実際にスタンドを使ってみて、これがいちばん除菌作業そのものを“可視化している”と感じています。言い方が変かもしれませんが、しっかり照射して除菌されていると実感できるんです。除菌作業中に人がずっと側にいる必要がなく、ミキサーの真ん中に立てて置くだけでいいので、例えば、放送後の除菌作業では、出演者ブース側のアクリル板を拭いている間にミキサーに向けて照射しておけばよく、アクリル板を拭き終わって戻ったときに電源を切ればいいだけなので、従来全部手作業で拭いていた除菌にかかる作業時間が半分になりました。

HotaluX TOUCH SP-302の他にプロトタイプ版のスタンドも導⼊されていますね

プロトタイプ版のスタンドには現場視点のアイデアが反映されていると伺いました。

スタンド部分の機材は社内にたくさんあるので、当初は「カメラスタンドを使えばいいよね」という話をしていました。
でもよく考えると、スタッフの中には女性もいるので、重たいカメラスタンドを持って毎回出し入れするのは大変だと思い車輪が付いているスタンドに変更したんです。除菌は毎日の作業なので現場で実際に使うスタッフの目線に立てば、そっちの方がだいぶ楽ですよね。

プロトタイプ版のスタンドには現場視点のアイデアが反映されていると伺いました。

まだ開発途中の製品がどんどん進化していますね。
HotaluX TOUCHとスタンドの今後の活用展開を教えてください。

スタンドは今、限りなく完成形に近いと思います。ミキサーの端から端まで照射されるサイズ感が気に入っていますし、ゆくゆくはすべてのスタジオで使用できたら良いですよね。
HotaluX TOUCHは、今後、社内共有のキーボードなどにも使いたいです。
今回ご提案いただいた製品はいずれ、日用品になるかもしれません。今まで関心がなかったことでも、ベストな選択なら導入数を増やして業務改善に取り組み、出演者もスタッフも安心して過ごせる環境をつくっていきたいと思っています。

HotaluX TOUCH SP-302

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